[21] 光学ニュースピックアップ (2021/9/6~9/10)

光学ニュースピックアップ

こんにちは。光学、光でのお困りごとがありましたか?

光ラーニングは、「光学」をテーマに様々な情報を発信する光源を目指しています。情報源はインターネットの公開情報と、筆者の多少の知識と経験です。このページでは、2021/9/6~9/10に発表された光学関連のニュースを取り上げ、OpticStudioとのつながりや、筆者の個人的なコメントを加えます。参考にしているページは、オプトロニクスオンライン、Optics.org、Laser Focus Worldなどです。

ピックアップ記事 6 本

香川大ら,6G用光ネットワーク技術の開発に着手

香川大ら,6G用光ネットワーク技術の開発に着手(オプトロニクス)。香川大学、KDDI総合研究所、日本電気(NEC)、サンテック、古河電気工業は、情報通信研究機構(NICT)の「Beyond 5G研究開発促進事業」に係る委託研究の基幹課題「Beyond 5G超大容量無線通信を支える空間多重光ネットワーク・ノード技術の研究開発」に採択されました。5G無線通信サービスの次世代を支える、超大容量光ネットワークの実現に向けた研究開発になります。令和4年度のステージゲート評価を経て、最長で令和6年まで継続される予定です。

正直、OpticStudioなど幾何光学が介入する余地は少ないトピックながら、光産業の発展の意味では重要なトピックです。通信ケーブルで世界を物理的につないでいる現方式の発展を重要基盤として、現在スペースX、OneWebなどが進めている宇宙の光通信網との連携にも注目したいです。

ソニー,LiDAR向け積層型SPAD距離センサー発表

ソニー,LiDAR向け積層型SPAD距離センサー発表(オプトロニクス)。ソニーセミコンダクタソリューションズは、業界初の車載LiDAR向け積層型直接Time of Flight(dToF)方式のSPAD (Single Photon Avalanche Diode) 距離センサー「IMX459」を商品化します。画素サイズは10um、入射面に凹凸をつけることで光を回折させて吸収率を高め、905nmの波長に対して24%の講師検出効率を達成しています。サンプル出荷予定は2020年3月、サンプル価格は15,000円とのこと。

ニュースリリース(ソニーセミコンダクタソリューションズ)に詳細なスペックが記載されています。画素は597×168、ToF画素サイズは3×3、応答速度6ナノ秒、最大検知距離は300mです。リファレンスデザインとして、レーザダイオードとポリゴンミラーを使用したリファレンスデザインを開発しており、すぐにLiDARとして使えるようです。OpticStudioにとって、センサー素子そのものの特徴である「入射面に凹凸~~」は難しいとして、物体に照射する光のプロファイルや反射してきた光を高効率に受光するレンズを設計するステージにおいては有益だと思います。どの程度光を受けられるかを知ることはシステム設計上大切になるからです。リファレンスモデル、光学設計のファイルはないのでしょうかね。

2021年Q2,半導体製造装置販売額は48%増加

2021年Q2,半導体製造装置販売額は48%増加(オプトロニクス)。※ 48%増は2020年のQ2比です。米SEMIは、2021年Q2の世界半導体製造装置の販売額が、四半期過去最高の249億ドルとなったことを発表しました。中でも中国は2020年Q2から79%増、2021年Q1から38%増と力強い伸長を見せいています

半導体需要はしばらく継続しそうです。要求される精度が上がるほど、シミュレーションで考慮しなければならない光学現象も増えていくので、単独のシミュレーションソフトで取り扱えるレベルを超えるのも時間の問題(もうとうに超えていて、すでにやっているところはやっている?)かもしれません。

エーシック,超小型深紫外LEDモジュールを開発

エーシック,超小型深紫外LEDモジュールを開発(オプトロニクス)。エーシックは、265nmをピーク波長にする新紫外LEDを小型パッケージに搭載したモジュールを開発しました。10円玉サイズのサイコロ形状で親指と人差し指でつまめます。体積のほとんどは空冷のフィンとファンです。光出力は50mW、指向角は120度です。使用環境が0~25度なので、「どこでも」は少し厳しいかも?

こちらのページ でスタンレーが265nmのLEDを搭載した機器のリリースを紹介したように、今後も新紫外LEDの活用事例は増えていきそうです。ハイパワー化、高温度対応、並列化、低コスト化、などなどが進んでいくものと期待します。

James Webb 宇宙望遠鏡の打ち上げ日は12月8日を予定

James Webb Space Telescope launch date set for December 18 (optics.org)。NASAとESAは、James Webb 宇宙望遠鏡(JWST)の打ち上げを12月8日に計画していることで合意しました。

1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡の後継として開発されているジェームス・ウェッブ、まずは無事に所定の位置に到達できることを祈るばかりです。このジェームス・ウェッブの光学系は、OpticStudioで設計されています。Zemaxのホームページで、ジェームス・ウェッブに関連するウェビナーを視聴することができます(YouTubeへの直接リンクがあるので、登録不要で視聴できます。もちろん英語です(泣))。ただ、セグメント化された主鏡の設計など、見ているだけでワクワクする内容になっています。

Facebook、同社初のスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発売

Facebook、同社初のスマートグラス「Ray-Ban Stories」を発売 (CNET Japan)拡張現実(AR)効果は搭載していないスマートグラス。ハンズフリーで写真の撮影が可能です。写真や動画を撮影していることを装着者と周囲の人が分かるように7.6m離れても視認できる白色LED光を発する仕様です。引き続き、AR技術は追及していくとのこと。

Zemaxの技術記事には、ARに関するトピックが多く掲載されています。いろいろな方式、光学素子が検討されているようで、どのような勢力争いが展開されるか注目です。日本でも、ソニーやエプソンらがスマートグラスをリリースしています。何かが起爆剤となってAR/VR/MRが一気に波及するのか、もう一世代待つことになるのか楽しみです。

まとめ

このページでは、2021/9/6~9/10に発表された光学関連情報から、国内3件、海外3件を取り上げました。筆者の知識レベルで取り上げられるネタは制限されますが、これからも気になった情報をご紹介したいと思います。

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